こんにちは!2回目の育休から復帰したばかりのワーママ会社員、みい子です。

時短勤務してるとさ、給料が全然上がらないの〜〜私なりに頑張ってるんだけどなあ



そうですよね…育休前と同じというわけにはいかなくてモヤモヤしますよね
育休を取る前と同じ働き方はできないし、周りにも迷惑をかけてるから我慢するしかないのかな、なんてぐるぐる考えてしまいますよね。
そこで、今回は時短勤務中に給料が上がらなくなる原因と対策についてまとめました。
私は1回目の育休復帰から今までで4回昇給しています。それは私が特別優秀だったから…ではありません。笑
時短勤務でも昇給するポイントは「転職活動と業務の効率化」です。
この記事を読めば、今日の勤務からでもさっそくできることが見つかります。
気になるところだけでもサッと読んで活用して下さいね!
時短勤務者の昇進について


フルタイム社員と同じ評価制度で評価されると、時短勤務者は業務量の差で不利になることがあります。
評価基準が「長時間労働」であったり、緊急時に対応できるかどうかを重視されている場合などがそうです。
時短勤務者の昇進に必要なこと
制度が導入されても、現場ではまだうまく機能していないこともあります。
- 勤務時間にもとづく評価は合理的だが、短時間で高い成果を出す社員が評価される軸も必要
- 制度そのものの見直しよりも、評価者の柔軟な対応が求められる
- 業務内容に対する成果目標(KPI)を明確に設定し、勤務時間に関わらず評価しやすくする
「時短だから昇進できない」は真実か


時短勤務だと評価される働き方が出来ない職場があるのも真実です。
また、管理職は残業も柔軟に対応する必要があることが多く、上司の残業が多い職場ほど時短勤務を長く取る社員が多いこともわかっています。(厚労省調査:短時間勤務制度利用者のマネジメントとキャリア形成)
時短勤務者に対する世間の反応
- 評価されたいならフルタイムで働くべき
- 管理職の責任と時短の両立は難しい(裁量業務・緊急対応)
- 時短=頼れない という雰囲気があることも事実(人事部で制度などは改善されても現場が追いつかない)
時短勤務でも昇進できるという意見
- 家族の協力があれば昇進可能(残業日の設定など)
- 時短だから昇進できないという前提ではなく、「昇進に必要なことを時短でどうこなすか」
- ちゃんと「時短でも昇進していきたい」と上司に伝える
時短勤務と出世コースの現実


時短勤務者が昇進できる・できないのは、制度の他に職場の慣習にも多くの理由があります。
職場の不都合な慣習
- 時短中は昇格なしという慣習が存在
- 能力より勤務時間や、飲み会などのコミュニケーションが評価されがち
- 「トラブル時に謝罪に行けるかどうか」も「頼れる」かに大きく影響
職場の理想的な慣習
- 無駄な長時間労働は優秀な人材が辞める原因であることを認識している
- 成果で評価する文化がある
- フェアな評価が実施されている



時短勤務者にとって働きやすい環境は、全労働者にとっても良い環境に見えるよ



人手不足の今、合理的で働きやすい環境は採用にも有利ですから、そのあたりもアピールできるといいですよね
昇格除外や賃金制度の問題?時短勤務で給料が上がらない理由と対策


職場の雰囲気・慣習以外に、会社に時短勤務者に不当な制限を強いる制度があることもあります。
制度面の問題
- 時短勤務を理由に昇格除外
- 賃金制度改正により昇給停止
- 定期昇給を時短勤務を理由に除外
時短勤務を理由に昇格除外
昇格除外は違法の可能性が高いです。
育児・介護休業法では、時短勤務を理由に労働者に対して解雇や降格、減給、昇進・昇格の人事考課で不利益な評価を行うことなど、あらゆる「不利益な取扱い」を禁止しているからです。(第23条の2等)
賃金制度改正により昇給停止
給料の減額など、労働者にとって不利益となる変更は労働者と雇用者の合意が必要です。
就業規則の変更による減給であっても、労働基準監督署に届出をする必要がありますから、勝手に減給してはいけません。
定期昇給と時短勤務の法的扱いは
時短勤務者を定昇の対象外とする企業の判断は違法の可能性があります。
先に説明したとおり、育児介護休業法により時短勤務を理由とする不利益な扱いは禁止されているからです。



実際にこういう制度があったらどうすればいいの?



まずは上司や人事に相談を。そのうえで、解決しなければ都道府県の労働局へ持ち込んだり、法的な手段も取れますからしっかり説明・改善を要求しましょう
実際の現場の運用の問題
制度で明確に不当な扱いを受けるわけではなくても、時短勤務を取ると減った勤務時間分以上の減収が発生することも多いですよね。
- 業務内容がルーティンワークに変更されやすい
- 社風によって時短勤務者が評価されにくい
- 残業・出張ができず手当がつかない
- みなし残業代がなくなる
業務内容がルーティンワークに変更されやすい
時短勤務に切り替えると、残業の発生しにくいルーティンワークしか割り振られないこともありますよね。
会社としては残業をさせない配慮だとしても、時間内で精一杯働きたいワーママには悩ましいものです。
社風によって時短勤務者が評価されにくい
長時間会社にいる、さらには飲み会まで無制限に付き合える人が何となく評価される風土がある場合もあります。
そういった社風があると、短時間で成果を出しても評価されにくく、時短勤務をとる側からすると理不尽です。
残業・出張ができず手当がつかない
お給料には各種手当も含まれていますよね。
残業や出張など手当のつく業務ができなくなり、勤務時間が減った分以上に収入が減って驚くワーママも多いです。
みなし残業代がなくなる
残業の多くなりやすいサービス業や、裁量労働制をとる職場などでは「みなし残業代」が基本給とセットになっているところもありますよね。
時短勤務=残業免除となり、やはり勤務時間が減った分よりも収入が低くなりやすいです。
時短勤務で昇給できないときの対策
- 成果主義、給与水準が高い会社への転職
- テレワークやフレックスで勤務時間を補う
- 評価制度に関与できる部門に異動
- 現場から制度に関与する
成果主義、給与水準が高い会社への転職
時短勤務をとることもキャリアのうちの一つ。
もう少し先を見据えて、人生全体としてどんなプランにするか考えた結果、転職が有利になることもあります。
時短勤務者が転職を成功させるには、以下のようなポイントを抑えましょう。
- 得意分野を活かす
- エージェントを活用する
- 面接時には評価制度を事前に確認
長時間労働以外で昇給するには、成果主義で給与水準の高い会社への転職が有効です。
新卒・子どもがいないときとは違った視点が必要になりますので、時短勤務のワーママ特化のエージェントなどを利用するとストレスを極力おさえて転職活動ができます。
私が時短勤務中に給料アップ内定をとれた体験談は「【ワーママに自信がつく】時短特化転職エージェント体験談【1か月で内定】」で語っています。
転職活動ってどんなもの?時短のワーママでもできる?と気になる方は読んでみてください。
テレワークやフレックスで勤務時間を補う
テレワークやフレックス勤務が利用できる場合は、積極的に活用しましょう。
テレワークでは通勤時間分も働けますし、フレックス勤務では夫と保育園との連携を工夫することでしっかり仕事に取り組むことが出来ます。(朝残業など)
テレワークはテレワークで気をつけたいポイントがあるので、実際どうなの?ということについて「【実体験でわかる】ワーママ在宅勤務の現実とストレス」で体験をまとめています。
もし現在の職場では難しいのであれば、やはり転職活動をおすすめします。
評価制度に関与できる部門に異動
もし現在の職場で働き続けたい!ということでも諦める必要はありません。
部署異動で、時短勤務でも評価されやすい環境で働く事も検討しましょう。
- 人事部:可能性:高/関与の程度:大きい
- 経営企画:可能性:中〜低/関与の程度:中
- 労務部門:可能性:中/関与の程度:低
特に人事部は人気も高く枠が限られます。
評価制度への強い関心や現場でのマネジメント実績をアピールしましょう。
現場から制度に関与する
異動のほか、現在の所属のままで「時短勤務者活躍推進プロジェクト」などに参加したり、社内アンケートへの記名回答や人事の鍵を握る人物への意見提案なども取り組んでみましょう。
なお、これらの働きかけは「現場での実績があってこそ」なので、日々の業務はしっかりと行うことはマストです。
時短勤務が評価されない現実と向き合う


ここまで具体的な対策をあげてきましたが、やっぱりうちの職場は…と不満に思うこともありますよね。
厚生労働省が2017年に行った調査では、管理者も意識はそれぞれで、人事部では公平な評価制度が整備されても周囲の理解が追いついていないこともあります。
時短勤務者が不満に思うこと
- フルタイムに戻ったが、昇格試験対象外
- 他部署と対応が異なる
- 気を使われすぎて、頼られない
周囲の声
- 部署によって基準が異なるのは仕方がない
- 周囲への配慮が必要
- 昇進に見合う責任を持つべき
- 長期的に見れば前向きに取り組む方が得策



周囲の人からすれば、時短勤務者がただ早く帰る人かもしれないのね



周囲への気遣いや感謝は必要ですが、制度を利用する身としてはうまくやっていく方法を探し続けるしかありませんね
時短勤務でも昇給可能な実体験


筆者の体験
時短勤務5年目の現在までで4回昇給していただけました。
使える時間が少ない中でも「いかにチーム・上司・会社の役に立てるか?」に工夫して取り組めばちゃんと評価はされます。(マトモな会社であれば)
時短勤務中でも昇給出来た理由
- できることをしっかりやった(仕事の期限を守る、など当たり前のことを着実に)
- スキマ時間を活用してスキル向上・知識の習得をして貢献した(新規開発に必要な新たな知識を身に着け活用)
- 会社の業績が伸びていた
「私は時短だけどしっかりやっていきたい」ということをしっかり周囲に伝えつつ、眼の前の業務を期待以上で納品し続けました。
かつ、会社の業績も昇給には大きく影響します。「どうしたら会社の業績が伸びるのか?」という視点も、管理職を目指すうえでも必須になるので平社員のうちから意識したいポイントです。
評価される働き方
- 処理のスピード
- 脱属人化(業務の仕組み化)
- 業務の仕分け力
処理のスピード
単純な能力かよ!と言われてしまいそうですが、そうです。
ただ、一部のエリートしか評価されない、ということではありません。
遅れた業務のツケを後ろに伸ばせない我々時短勤務者は、業務の処理スピードも残業できるフルタイム勢をまくっていかなければなりません。
そのために、私みたいな凡人でもできる努力はしたいところ。
- 夜、スマホを我慢して睡眠をしっかりとる
- 通勤中などスキマ時間にExcelの機能の勉強をしてみる
- 「仕事のやり方」的なビジネス書も読んで実践してみる。名著:「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」(中嶋聡)
- 瞑想を習慣化して、集中力を高める
こんな感じの地味な自己研鑽でも、昼間の集中力が高まれば意外と業務スピードは上がります。
できるものからトライしてみてくださいね。



早いうちに復帰すると、子どもの夜泣きで寝不足で、仕事に集中できなくてツライよ…



私も第二子育休復帰まもない今、まさに寝不足です!会社で眠くなったら、トイレや自席で1分程度瞑想をすると少し回復しますのでおすすめです
脱属人化(業務の仕組み化)
時短勤務者あるある「保育園からの呼び出し」により、突然業務が止まってしまうことがありますよね。
このときは引き継ぎが大事になるのですが、それでも焦って雑な引き継ぎになっていませんか?
「業務を抜けること」を織り込み済みにして、普段からチームや同僚や上司に業務と進捗、やり方まで細かく共有しておきましょう。
最悪子どもの病気で一週間抜けることになっても、あなたの業務が現在どうなっていて、どうやって進めていたのかわかれば同僚・上司も対応のしようがあります。
迷惑をかけるのは仕方ない、ならば同僚・上司の負担をできるかぎり少なくしておくのは時短勤務者のお作法と心得ましょう。
業務の仕分け力
これまでやってきているから、今もやってる…でも、正直これ誰の役に立ってるの?と思う仕事はありませんか。
誰も見ていない資料に謎のルールがいっぱいあって作成に時間がかかる、社内向けの資料なのに体裁を整えるだけの作業…などなど。
時短勤務者が成果を上げるためには、これらの作業をしている時間はありません。
「これ、いりますか?」「これ、ここは省略してもお客様突っ込んできませんよね?」という勇気ある提案をしましょう。
無駄な業務がなくなるのは会社も社員も、本質的なクオリティが上がった仕事を受け取るお客様も三方よしのことのはず。
言ってみて、逆に「実はこういう理由で必要な仕事なんだ」と説明されて納得できれば、より勘所をとらえた良い仕事ができるようになります。
子育てで培った「大事なことだけをやる(しかない)」という能力を存分に発揮するのです。
心構え
引け目を感じるのではなく、強みを戦略的に活かしましょう。
時間がないということは、「効率化の鬼」になれるポテンシャルがあるということ。
また、「自分で仕事を抱え込めない」という環境はチーム力の強化につながります。
できること、得意なことを見つけて短時間で集中して取り組む、溢れてしまいそうな仕事は事前に相談してチームで分担を考える、このサイクルを回せるのはまさしく「優秀な管理職」です。環境を逆手にとって広い視野と調整力を身につけましょう。
まとめ


時短勤務で昇給できない…でも、時短勤務取ったのは自分だし仕方ない。
なんて、諦める前にできることはいくつもあります。
誤解の見直し
- 残業できない=昇進できないとは限らない
- 昇進に必要なことを会社や上司に聞いてみることが大事
- 時短、フルタイムに関わらず昇進に必要な要件が満たせるなら昇進できる
できることからやってみて
- 自分の強みを活かす働き方にシフト(転職、異動)
- 頼まれた以上の価値を提供する
- 周囲との積極的な連携
- 優先順位をつけた業務遂行
- 時間の制約があっても成果を出せば評価される
会社の評価制度や文化に不満を感じることはあります。
でもまずは自分で選んだ環境の中で、精一杯やれることを考えて行動しましょう。
仕事を仕分けしながら、自分がどうすれば貢献できるかを意識して行動することが、キャリアアップの第一歩です!
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。
時短勤務仲間として一緒にキャリアを築いていきましょう!