こんにちは。2児の母で、現役会社員として働くワーママのみい子です。
時短勤務をしていると、「今は何とか回ってるけど、これがフルタイムになったら無理かも…」と感じること、ありませんか?

時短だから夕方にお迎えできている



時短だから何とか家事も育児もこなせているけど、もうすぐその“時短”が終わってしまう…
私自身、子どもを育てながら時短で働き「このまま働き続けられるの?」という不安でいっぱいでした。両親や夫に頼れない中、体調を崩したり、自己嫌悪に陥ったこともあります。
でも、働き方や考え方を少しずつ見直したことで、少しずつ無理なく働けるようになってきました。会社にベビーシッター補助券を導入してもらったり、業務を調整してもらったりと、できる工夫を積み重ねてきたんです。
この記事では、「時短勤務が終わる=退職」ではない!ということを伝えたくて、時短勤務終了後に直面するリアルな問題と、働き続けるための現実的な対処法をまとめました。
「この先どうしたらいいんだろう」と感じているあなたが、ともに子育てをする仲間であるあなたが、少しでも前向きに自分のキャリアを選べますように。そんな願いを込めて書いています。ぜひ、最後まで読んでみてください。
法制度と時短勤務の基本


時短勤務の法的期限
時短勤務は小さな子どもを育てる人の味方ですが、法律で制限があります。
- 育児・介護休業法により、企業は3歳未満の子を持つ社員に短時間勤務制度の導入が義務付けられている。
- 3歳~小学校入学までの延長は「努力義務」であり、対応は企業次第。
- 一部企業では小6までなど独自延長あり。
対象者と除外条件
- 所定労働時間が6時間を超えること
- 日雇いでないこと
- 育休中でないこと
- 労使協定により入社1年未満や週2日以下勤務などは対象外となることもある



もともとパートタイマーだったり、入社して日が浅いと利用できないことがあるのね



私の会社でも入社1年未満、または週2日以下の勤務だと時短勤務を利用できないという条件がありました。今一度就労規定をチェックしましょう
時短終了後に起こる問題と懸念


時短勤務が終了すると、生活面・子育て面で大きな変化を余儀なくされます。
- 保育園送迎が物理的に困難になる
- 子どもの生活リズムや家庭の時間が乱れる
- 残業や責任のある仕事が急増し、ストレス・疲労が蓄積
- 習い事・学童との時間の不一致(小1の壁・小4の壁)
- 家事が回らなくなり、罪悪感や自己嫌悪に苛まれる
保育園送迎が物理的に困難になる


保育園送迎は、通勤時間や仕事の時間によっては不可能になることがあります。
通勤時間1時間・保育園閉園時間19時・業務終了時間18:30 だと、閉園前にお迎えに行くことはできません。実際私も今の会社でフルタイムに戻るとすると間に合わないので他の手を考えなくてはいけません。
子どもの生活リズムや家庭の時間が乱れる


子どもが小さい頃は19時や20時に寝ているご家庭も多いでしょう。
しかしフルタイムとなれば送迎から帰宅したら、すでに19時を過ぎていることも当然考えられるため、そこからご飯・お風呂となると生活時間はどんどん後ろだおしになります。
残業や責任のある仕事が急増し、ストレス・疲労が蓄積


時短勤務の間は勤務時間の短さもさることながら、残業がない・業務を調整しているというありがたい状況です。
しかし一旦フルタイムになれば残業前提の働き方になり、業務量も格段に増えることが予想されます。



上司の勤怠の記録を見ていると勤務時間が200時間を超えていて唖然としました。
習い事・学童との時間の不一致(小1の壁・小4の壁)


小学校に入ると共働きが難しくなる「小1の壁」を聞いたことがありますよね。
共働きの家庭は学童を利用することが多いですが学童は保育園より預かり時間が短いことが多いもの。
フルタイムで働いてからお迎えに行くのでは間に合わない時間(18時など)である会社もあり、時短勤務が使えないのに子どもも夜まで居場所がなくなってしまいがちなのです。
また小4の壁も見逃せません。学童は学年の低い児童ほど優先で入れることが多く、4年生になると追い出されてしまうことも。
送迎のある習い事や塾で対応するという方法もありますが、平日全てなにかに通うとなるとかかるお金はかなり高額になってきます。
これらの事情で、一人でお留守番できない小学生という時期でキャリアを諦めざるを得ないことがあるのです。
家事が回らなくなり、罪悪感や自己嫌悪に苛まれる


家事にかけられる時間ももちろん減り、家の中が汚く・ご飯が雑になってくると「自己嫌悪」に陥りやすくなります。
冷静に考えればその分働いているだけなので誰にも責められることではないのですが、家が整っていないと気持ちが沈んでしまうのはワーママあるあるでしょう。
ワーママ5年目になる私も、帰宅してはごちゃついたリビング、おにぎりと味噌汁だけになる夜ご飯に暗い気持ちになることがあります。自己嫌悪に苛まれ、フルタイムで働いている自分に疑問を抱いてしまうのも仕方ありません。
働き続けるための対策


- 社内交渉:時短延長・フレックス・リモート勤務など柔軟な制度利用を交渉
- 家庭内調整:パートナーや家族との協力体制構築、家事外注・家電活用など
- 働き方の見直し:キャリアの再設計、パート・契約社員化
- 転職:時短継続可能な企業への転職
①社内交渉
会社によっては、時短勤務の延長や柔軟な働き方に対応してもらえることがあります。
会社としては一人雇って教育するのに少なくとも1000万円はかかりますから、少し働き方を変えてでも働き続けてもらうほうが辞められてしまうよりはプラスになるんです。
私もリモートワークと併用で働くこともあります。できる業務は変わりますが、やれることを着実にこなせば会社に貢献することは出来ます。
一人で思い詰める前に会社に働き方を調整できないか相談してみましょう。だめでもともと!
②家庭内調整
時短勤務のときよりもさらに家事育児の分担が必要です。ちょっとしたことでも頼めないか、夫や父母・祖父母に相談しておきましょう。
「フルタイムになっても私がしっかりしなくては…」は危険です。頑張りすぎて倒れてしまうほうが周囲にとっても影響が大きいですから、「家族全員が笑顔で生活する」ためにタスクを手放さなくてはなりません。
我が家では私がやっていた朝ごはんの準備や保育園の準備を夫に少しずつ頼みました。そうすることで朝余裕を持って1日がスタートできれば、少し朝ゆっくり寝たりすることで体調を調整することもできて安全です。
③働き方の見直し
やっぱり正社員としてバリバリのフルタイム勤務は厳しい、となったら、働き方の見直しも検討しましょう。
昇進を目指してがんばっていたところを、一時的に家庭の比重を高くするためにパート転換や契約社員化を選ぶという方法があります。
会社の規定によっては、一定の条件を満たせばまた正社員転換ができることもあるので、こちらも就業規定をチェックしましょう。
④転職
社内交渉でうまくいかない場合は、他の会社で希望の働き方が見つかることも大いにありえます。
私も時短勤務のまま転職活動に取り組み、フルリモートの会社で内定を取れたので、とくに同職種で働き方だけ変えるのはおすすめです。
もしワーママとして「時短勤務のまま他の会社で働きたい」「リモートワークできる転職がしたい」と思ったら、以下の記事を読んでみてください。
キャリア維持と時短解除のタイミング


時短勤務を取得したひとのうち、約6割が復帰から3年以内に時短勤務を解除しているという調査もあります。
ベネッセ調査 2018年 https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=41010
会社の規定で3歳で時短勤務が終了したという方の他にも、自主的に以下のような理由でフルタイム勤務に戻った方たちがいます。
解除理由
- 経済効率(保育料との収支が合わない)
- キャリア・やりがいの喪失回避
- 業務が多くて結局フルタイムと変わらない
経済効率
時短勤務でいると、当然給料は低くなります。私の経験では約7割程度まで下がりました。
単純に労働時間が短くなった分なので不満はありませんが、パパが高年収で保育園料が高い場合はほとんど保育料に消えていく金額になってしまう方もいます。
保育園に預けて大変な思いをして仕事をしていても、家計があまり潤わない…そんな状況ならいっそフルタイムで働くという選択肢になるのもうなずけます。
キャリア・やりがいの喪失回避
時短勤務でいると、昇給昇格も難しい事が多いです。
当然会社の方々には自分の分の業務を負担してもらっているのでそれはただただ感謝なのですが、一方でバリバリ働くかつてのランチ友達が上司になるのを複雑な気持ちで見てしまうのも人情。
また、仕事内容も調整しやすいサブ業務になりやすく(本当にありがたいことです)、仕事好きのママはモヤモヤをつのらせてフルタイム勤務に戻す、というのもわかりますよね。
業務が多くて結局フルタイムと変わらない
中には時短勤務とは名ばかりで、受け取る給料はフルタイム時より下がったのに、業務量が変わらず鬼の効率化をしただけになっている強者も。
これではただ給料が減っただけ!ということで業務の調整がうまく行かない場合にもフルタイムに戻りたくなります。
時短勤務解除後の工夫


時短勤務を解除すると、ライフスタイルの変化が必要になります。子どもと過ごす時間がほしいという気持ちや物理的に生活が回らないという問題にも対処が必要です。
- 短時間でできる触れ合いルーティンを作る
- 便利家電の追加
- ベビーシッター併用で残業日設定
短時間でできるふれあいルーティンを作る
朝は叩き起こしてパンを口に突っ込んだら、寝ぼけ眼で着替えさせて保育園へ…お迎えに行って帰ってきたらダッシュで夜ご飯を作り、食べ、お風呂、寝る…気づいたら21時!という生活をしていると、子どもとゆっくり触れ合う時間はありません。
ここで長い時間一緒に遊ぶ時間を取ろうとするとママが壊れます。なので、いかに5分で子どもの心に触れられるかを考えます。
焦りながら30分遊ぶより、5分本気で向き合った方が子どもにとって満足度が高いからです。
どんなことが子どもにとって「ママは自分が大好きだ」と感じられるかはそれぞれなので「これ!」と言い切ることはできませんが、我が家の事例をご紹介しておきます。
- 子どもを膝に乗せて絵本を読む
- 一緒にレゴを組み立てる(うちの息子にはスマホで説明書を読む係が喜ばれます)
- お風呂で、ゾウさんじょうろでかけ湯をやり合う
便利家電の追加
新・三種の神器とも呼ぶべき「食洗機」「洗濯乾燥機(ドラム式洗濯機)」「ロボット掃除機」の他に家事時間を大幅に減らしてくれるのが「便利調理家電」です。
ワーママの何がスケジュールを圧迫しているかというと、食事の用意が時間を食っていたりしませんか?
お惣菜を買うのだって通勤経路によっては難しいし、そもそも毎日スーパーに寄ってる時間あったらこんなに苦労せんわ!というのが本音。しかも子連れでスーパーとなったら、もう…。
ネットスーパーでまとめ買い+ホットクックのあわせ技で、買い物時行く時間も削減しつつ、料理しながら他のことができちゃいますから、スーパーに行く時間も惜しい!という方にはおすすめです。
ベビーシッター併用で残業日設定
フルタイム勤務に戻ると、残業免除も無くなることは多いですよね。また、業務量も通常通りですから残業しなければならないことも出てきます。
しかし問題は、保育園の開所時間や預けられる時間には限度があるということです。そんなときに頼れるのがベビーシッターやファミサポ。
ベビーシッターはハードルが高い…そう思われがちですが、こども家庭庁が支援している「ベビーシッター補助券」を使えば、金銭的な負担はかなり軽く済みます。
私の会社にはもともと導入はなかったのですが、頼み込んで導入してもらいました。
- ベビーシッターの利用料が一部割引になる制度
- 従業員一人当たり1日最大4,400円(2,200円×2枚)分、1ヶ月で最大52,800円分
- 仕事のために保育園の送迎や家庭での保育をしてもらうときに利用できる
ベビーシッター利用料の全国中央値は2,500円/1時間ですから、1時間あたり300円の負担と交通費等の実費で済むなら、ハードルはグッと下がりませんか?
例えば週2回、1時間残業するかわりにベビーシッターをお願いしてお迎えとお留守番をしてもらう日を作ることができれば、かなりやりやすくなります。
詳しい使い方は以下のページをご覧いただき、ご自身の会社に問い合わせてみてください。
専業主婦になる選択肢と意見
ここまでは「いかに仕事を続けるか」というスタンスで時短勤務終了時にやることをお伝えしましたが、「専業主婦になる」のももちろん選択肢の一つです。
支持派の声
- 「今しかない時間を大切にしたい」
- 「夫の収入で生活可能、家庭優先で心の余裕ができた」
- 「子育てへの満足感、自己投資の時間が持てる」
人生全体で見れば、子どもが小さい時期をどう過ごすかは仕事だけが選択肢ではありません。
反対・慎重派の声
- 「環境に恵まれた職場は手放すには惜しい」
- 「将来の不安(夫の収入低下・離別・再就職困難)への備えが必要」
- 「上昇志向でなくてもキャリアの基盤は持っておくべき」



働き続けた方がいいという意見は環境の変化に備えてキャリアは持っておいた方がいい、ということね



専業主婦は、安定した将来設計ができる環境があってこそのもの。終身雇用が崩壊した今では、限られた条件下でしか選べないものかもしれませんね
諦めるのはまだ早い!時短勤務が終了しても子育てとキャリアはきっと両立できる
時短勤務には法的な期限があり、誰もが「フルタイムへの移行」や「働き方の見直し」を迫られます。でも、それはキャリアの終わりではなく、次のステージへの入り口です。
時短終了後にぶつかる壁、でも乗り越え方はある!
- 保育園のお迎えが間に合わない
- 家事が回らない、自己嫌悪に陥る
- 「小1の壁」「小4の壁」に悩まされる
こうした困難も、社内交渉・家庭内連携・働き方の見直しで進んでいけます。ベビーシッター補助券の活用やフレックス制度の交渉も、有効な一手です。
フルタイムに戻っても「子どもとの時間」はつくれる
「短時間でも濃密なふれあい」で、子どもに伝わる愛情は十分。 例えば週2回の残業日を作ってベビーシッターを頼り、ゆとりある時間配分で無理のない働き方もできます。
専業主婦という選択も、もちろんアリ
子どもが小さいうちを大切に過ごすのはとても素敵なことですよね。ただ、将来のアクシデントや変化に備える必要はありますから、スキル維持や再就職の下準備はしておくと安心です。
育休中の話にはなりますが、私が取り組んだスキルアップについて【1日2時間】何を学ぶ?育休中リスキリングのおすすめと無理ゲー回避法【実体験】でお伝えしています。一度職を離れる方にも役立つ情報です。是非参考にしてください。
諦めずに自分らしいキャリアを考えよう
キャリアの「正解」は一つではありません。 育児も仕事も、どちらかを諦めるのではなく、自分らしいバランスを探し続ければいいんです。
職場を変えると案外働き方のバランスも変えられますから、「続けるか、やめるか」ではなく「ここで続けるのか、別の働き方で続けるのか」くらいの気持ちでキャリアを続けていくことは、これからの変化の激しい時代のママとして責任ある選択です。
他のワーママたちの環境も見てみたいと思った方は、ぜひこちらの記事も読んでいってください。
【100人に聞いた】ワーママの年収の平均は約300万円|キャリアと年収・リアルな生活
一緒に令和のワーママとして人生を楽しんでいきましょう!今回の記事が少しでもあなたの悩みを軽くできますように。