子育てと仕事の頑張り時が重なってしんどい…お給料も保育園代に消えるし、なんのために働いてるんだろう
他のワーママたちはなんだか余裕そうに見えるけど、いったいいくらもらってるんだろう? なんて気になっちゃうことありますよね
一般的にワーママは働き方を制限していたり、収入が伸び悩むイメージがあります。「他のワーママは、一体どんな暮らしでいくらもらってるんだろう?」とリアルなママ友には聞きにくいことが気になって、自信を失っていませんか。
私は4年間のワーママ生活の中で100万円以上の年収アップに成功してきました。しかしこの4年間、子どもの成長とともに生活が乱れたりメンタルダウンして精神科に行ったりしながら仕事と家事育児を両立しようとして挫折や劣等感に悩んできました。
そこでこの記事では、ワーママ100人に対する独自アンケート調査をもとに「ワーママの年収とリアルな生活実態」を暴いていきます。
この記事を読めば、「他のワーママはどんな暮らしをしているの?」「お給料はいくらもらっているの?」というモヤモヤがスッキリできます。
今回のアンケートでは「ワーママの平均年収は約300万円、労働時間は平均127時間」となりました。自身のキャリアや生活に悩んでいるワーママは、ぜひ最後までお読みください。
ワーママの年収で一番多いのは100万円以下
今回のアンケートでは「年収100万円以下」が33%で最も多くなっていて、続いて「年収101万円〜年収200万円」が19%、「年収201万円〜年収300万円」が13%と年収が多くなるほど当てはまる人数が減る結果となりました。
中には「年収1001万円以上」というワーママも3%いましたが、「ワーママの年収は低くなりがち」という傾向があることがわかります。
みんな余裕!ってわけでもないんだね
働き方によっても変わりますから、それぞれの選択の結果とはいえ意外でした
ワーママの年収と給与労働者全体の年収
ワーママの平均年収と労働者全体の平均の差は約160万円
最多層は年収100万円以下となりましたが、平均値は約300万円となりました。
対して、給与労働者全体の平均年収は458万円。(国税庁 令和4年度民間給与実態統計調査結果より)
差は約160万円となり、労働者全体に対するワーママの収入は低めなことがわかります。
女性労働者の平均とワーママの平均の年収の差は約14万円
女性労働者だけに絞った平均値では314万円です。
ワーママの平均値は約300万円ですから、その差は約14万円。あまり差がないことから、ワーママであることそのものが賃金を低くしているというよりも「女性の平均年収が低くなりやすい」ことがうかがえます。
ワーママの年収別に見る業種・職種
今回のアンケートでは年収と合わせて業種・職種についても調査しています。
年収 | 業種 | 職種 |
〜100万円 | 不動産業、教育業、医療・福祉、メディア・マスコミ・広告業、金融・証券・保険業、サービス業、商社・卸売り・小売業、建設業、製造業 | 事務、保育、給食業務、調理、販売、サービス、管理栄養士、軽作業、介護士、WEBデザイナー |
101万円〜200万円 | 電気・ガス・水道業、医療・福祉、サービス業、商社・卸売り・小売業、運送・輸送業、製造業、情報通信業、不動産業 | 事務、薬剤師、販売、経理、製造、営業、接客 |
201万円〜300万円 | 金融・証券・保険業、サービス業、医療・福祉、建設業、製造業、教育業 | 接客、事務、営業、指導員、弁護士 |
301万円〜400万円 | 不動産業、製造業、教育業、商社・卸売り・小売業、建設業、情報通信業、サービス業、金融・証券・保険業、医療・福祉 | 事務、商品開発、設計、教員、内科医、経理、総務、労務、プログラマー、営業、接客 |
401万円〜500万円 | サービス業、建設業、製造業、医療・福祉、非営利団体、不動産業 | 事務、設計、営業、クリエイティブ |
501万円〜600万円 | 情報通信業、調査業・シンクタンク、教育業、サービス業 | 事務、教員 |
601万円〜700万円 | 教育業 | 講師 |
701万円〜800万円 | – | 事務 |
801万円〜900万円 | -(回答なし) | -(回答なし) |
901万円〜1000万円 | 製造業 | 開発職 |
1001万円〜 | 金融・証券・保険業 | 経営者・役員 |
高年収ほどこの業界!っていうのはあまりなさそうだね
職種については年収301万円を超えてくると設計や教員など専門職が出てくるのは興味深いですね
業種については年収100万円以下でも、年収1001万円以上でも金融・証券・保険業で共通するなど、年収との強い関係があるわけではないのが特徴的でした。
一方、職種については年収が高くなるにつれ専門的なものが多くなる傍らで「事務」が幅広い年収帯にいらっしゃいました。同職種での転職は比較的難易度が下がるため、事務職のママには朗報です。
事務職の方は職場選びによっては高年収も狙えるということですから、「年収アップしたい!」という方は「【ワーママ年収アップ実体験】転職のロードマップを簡単解説!」も合わせてご覧ください。
ワーママの年収と労働時間の関係
続いて見ていきたいのはワーママの年収と労働時間の関係です。
「ワーママ」と一言に言っても、家事育児をワンオペで回さなくてはならない人もいれば、ベビーシッター・家事代行・両親などに協力してもらって残業ありフルタイムで働く人もいますよね。
横軸に年収帯、縦軸に1か月の労働時間をとったグラフが以下です。
右側に行くほど年収が高く、上に行くほど労働時間が長くなります。
なんとなく年収が高いほうが労働時間が長くなる人が多いね
会社員で年収が高くなる=長時間労働という現実が見えますね
働く時間を増やせない=年収が増えないという厳しい現実が見える結果となりました。
時給も大切ですがまずはいかに働く時間を確保するか、ということも考えなくてはなりませんね。
子どもが小さいうちは使える時間も限られてくるので、より効率的に働けるようリモートワークやフレックス勤務を検討してみるのも有効です。
リモート・在宅ワークって実際どうなの?と気になる方は「【実体験でわかる】ワーママ在宅勤務の現実とストレス」もあわせて読んでみてください。
ワーママの働き方とリアルな一日のスケジュール
ワーママの年収と労働時間の関係がわかったところで、実際の生活ぶりを見てみましょう。
ご自身の状況でその働き方は可能なのか? 自分はがんばりすぎかも? など参考にしてください。
フルタイム(月労働時間160時間以上)ワーママの一日 例①
年代:40代
年収:401万円〜500万円
業種/職種:サービス業/事務
お子様がある程度大きくなった場合のキャリアイメージになりそうなワーママです。
お仕事の時間をしっかり確保した分、年収帯も労働者全体の平均程度と十分稼げていることがわかります。
フルタイム(月労働時間160時間以上)ワーママの一日 例②
年代:20代
年収:301万円〜400万円
業種/職種:商社・卸売・小売業/医師
こちらはかなり朝の早いワーママです。
その分フルタイムでもお仕事は18時までとなっていて、早く就寝していますから睡眠時間もしっかりと確保。
ワーママになってから寝る時間が足りない!という方はスケジュールを朝方にかたむけてみるのも一手ですね。
時短勤務(月労働時間120〜160時間)ワーママの一日 例①
年代:30代
年収:101万円〜200万円
業種/職種:運送・輸送業/経理
時短勤務&保育園送迎のあるワーママです。
身支度と弁当準備をいかに効率よく済ませられるかが鍵となる朝の様子が想像できますね。
夕食後に少し余裕がありそうなスケジュールとなっていて、睡眠時間もしっかり確保できている印象ですが年収はフルタイムと比べるとやはり低めになっていることがわかります。
時短勤務(月労働時間120〜160時間)ワーママの一日 例②
年代:50代
年収:101万円〜200万円
業種/職種:サービス業/事務
バイタリティあふれる兼業ワーママもいらっしゃいます。
お子様にはさほど手がかからない年代かと思いますが、本業の勤務時間は9:00 – 16:00 におさえつつ夜の時間や通勤時間を効率的に副業にあてているようです。
お家でできる副業なら、時短勤務を活かして挑戦したい!と思っている方は参考になりますね。
まとめ
この記事ではワーママ100人への独自調査から、ワーママの年収やリアルな生活をご紹介しました。
- ワーママの年収で一番多いのは100万円以下
- ワーママの年収の平均値は約300万円
- ワーママの年収は上がるほど労働時間も長い傾向に
- 働き方によっては副業で時間を有効活用する兼業ワーママもいる
子どもに手がかからなくなった場合の働き方のイメージや、睡眠時間の確保などを参考に、働き方を見直すきっかけとしていただけたら幸いです。
もし自分の年収に不満を感じた方や、働き方を変えたいな、と感じた場合は以下の記事も合わせてご覧ください。
年収を上げたいなら:「【ワーママ年収アップ実体験】転職のロードマップを簡単解説!」
働き方を見直すなら:「【実体験でわかる】ワーママ在宅勤務の現実とストレス」
アンケート調査の概要
調査時期:2024年09月03日
調査対象:15〜65歳、子どもがいて働いている女性
調査数:100名
※記事内で紹介している回答は、このうち、「その他」「なし」などを除いて有効な回答です
調査方法:インターネットログイン式アンケート